ヌメ革のコインケースの修理
コインケースの修理
自分で製作をして2年間くらい使っているコインケースがあります。
使い込んでなかなかいい風合いになってきました。
革はいい感じになってきたのですが、糸のほつれやホックの締まりが気になるようになりました。
ヌメ革の製品ですが、革自体は結構強いものなのですが糸やホックといったものは使っていると傷んでほつれてきたり、ホックは閉まらなくなったりします。
ポケットに入れて歩くのでホックも壊れていてもあまり気にはならなかったのですが、修理した方がいいかと思い修理してみました。
カバンなどに入れて持ち歩くのであれば、ホックが壊れてしまうとカバンの中でコインケースが開いていて、小銭がカバンの中に散乱してしまうことも考えられます。
糸のほつれの修理の方法
写真ではわかりにくいかもしれませんが、糸が切れてしまっています。
修理する方法ですが、ほつれているところだけを縫いかえる方法と全体絵を縫いかえる方法がありますが、今回は全体を縫いなおしました。
一部分だけを縫い直したのでは、いかにも修理しました感があるかと思いまして。
ほつれている部分の糸を全部ほどいて新しい糸で縫い直しました。
ほどくのはほどく道具をもっていないので縫い針でほどきました。
結構時間のかかる作業でした。革に傷をつけないように慎重にほどきます。
新しい糸で縫う
縫うのは手縫い針で新しく縫います。
これはいつもと同じ作業なので特に問題なく終わりました。
これで縫い直したのでまた2年間くらいは使えることになると思います。
ホックの取り替え
縫い直すのと同時にホックも付け替えました。
こちらは糸をほどいたときに打ち換えておきました。
ホックは食い切りという道具を使って外します。
おっくなどの修理をするときには食い切りはないと難しいかもしれませんね。
革を傷つけないように慎重にホックを外します。
取り外したら後は打ち換えるだけです。
ホックを打つ時に気を付けることはホック打ちをできるだけ垂直に立てて打つことです。
斜めになってしまうとホックがきれいに閉まらないこともあります。
できるだけまっすぐです。
さいごに
ホックと糸のほつれの修理です。
一番上の写真が修理をした後のものです。
糸がきれいすぎて少し違和感がありますがすぐになじむでしょう。
僕が使っているのは白い麻糸なのでそう感じるのかもしれません。
毎日使っていて、2年で糸のほつれとホックが壊れました。革はまだまだいけそうだったのでもう2年は使えると思います。
ヌメ革は使い初めには少し硬いと感じるかもしれませんが、使っていると柔らかくなってきて使いやすくなってきます。
風合いも良くなってきますので、大事に使えばかなり長い期間使えると思います。
レザークラフトをはじめてから、作ったものを使っていますがまだ使えなくなったものはありません。
ヌメ革はそれだけ強い革なんでしょうね。
はじめてのレザークラフト