シルバー950の槌目模様のリングを作ってみました!
シルバー950の銀線を使ってのリングの作り方
いろいろな指輪を見ていました。
シルバーの指輪が欲しいということだったので、シルバーリングをネットで探してみると槌目模様の指輪がカッコいい。
槌目が気に入ったようです。
見ているとこれって自分でも作れるんじゃないの!って思うようになったので作ってみることにしました!
作ってみると思っていたよりも簡単に作れたので、作り方を書いておきました。
道具に関してもそんなにたくさんのものは必要ありませんでした。
手作りシルバーリングのいいところ
手作りのシルバーリングのいいところはたくさんあります。
オリジナル作品なので愛着がわく
自分で作ると愛着がわきます。
買ったものよりも自分で作ったほうが大事に出来るます。
プレゼントにも
指輪が欲しいという人に作ってあげると喜ばれます。
シルバーの指輪といっても結構高いですもんね。
安く作れる
自分で作ると材料費は安く作れます。
道具を用意するのに少しお金がかかりますが、一度道具を用意すると後は材料費だけになります。
必要な道具は後程書きます。
いくらでもというわけにはいきませんが、かなり安価で作れてしまいます。
槌目模様のシルバーリングの作り方
では槌目模様のシルバーリングの作り方です。
今回作るシルバーリングは、銀線を使って作っていきます。
まずは必要な道具です。
耐火レンガ
耐火は何に必要かというと、銀線を使ってリングを作るときにロウ付けという方法で銀線を繋ぎます。
ロウ付けをするときにはバーナーが必要になります。
銀線をあたためるときに下に引いておくのが耐火レンガです。
ロウ付けをするのなら必要な道具になります。
ガスバーナー
ガスバーナーも必要な道具になります。
ガスバーナーはロウ付けをするときに使います。1本のリングを作るときに使う頻度としては少ないのですが、ないと作れません。
ガスバーナーはいろいろなものがありますが、私はガスコンロ用のボンベを使うタイプのものを使っています。
これでも十分な火力は得られます。
新富士 バーナー トリガー式パワートーチ ガスバーナー ガスボンベ付き 日本製 火力調節 炙り調理 溶接 小型 火口径:20mm RZ-840
鋸
銀を切るために使います。
糸鋸を一つ用意しておくといいです。
糸鋸の替わりにニッパなどを使うこともできます。
銀線が太くなければニッパでもカットすることはできます。
ピンセット
ピンセットも必要になります。
ロウ付けをするときに指輪を手で持つことはできませんので、ピンセットを使って指輪を持ちます。
100円ショップなどで販売されているもので十分です。
逆ピンセットがおすすめです。
普通のピンセットは力を入れた時に挟まれますが、逆ピンセットは力を抜いたときに挟まれます。
使い勝手がいいので逆ピンセットがおすすめです。
ヤスリ・ペーパー
ヤスリとペーパーも指輪を作るときには欠かせません。
中目を細め位の組ヤスリと400番、600番、1000番、1500番くらいまでのペーパーがあるといいです。
ほかにもあると便利なのがスポンジヤスリです。
磨く関係で必要なものとして青棒やリューターもあると作るのがみやすいです。
必ずしも必要ではありませんが、たくさん作るようになってくるとあると作業時間が短縮できます。
磨く関係として、シルバー磨きクロスもあるとさいごの仕上げの時に綺麗にシルバーを磨き上げることができます。
ピカピカに光っているシルバーは綺麗ですからね、最後にはシルバー磨きクロスで磨いて仕上げましょう。
心棒
指輪を丸くする時と槌目を入れるときに使うのが心棒です。
この棒に指輪をはめて叩いてサイズを調整したり、槌目を入れたりします。
指輪を作るときには必ず必要な道具です。リングゲージも心棒と一緒に必要になります。
リングサイズゲージ
指輪のサイズを計るのに使います。
やみくもに作ってもサイズが合わなければ使用できません。
槌目の指輪は比較的サイズを合わせるのは簡単です。
指のサイズを計るのにも使いますし、心棒に印をつけて指輪のサイズを調整するのにも使います。
ハンマー
指輪を丸く仕上げるために必要なのがプラスティックハンマーです。
ほかにも槌目を入れるために鉄のハンマーも必要です。
槌目を入れるためのハンマーは好みでいろいろなものを持っておくと面白い槌目の指輪が出来ると思います。
ピカピカの槌目が入れたければ、ハンマーもピカピカに磨いておかなければなりません。
銀線 シルバーの針金
材料としてシルバーの銀線を使います。
シルバーを溶かしたりしてリングを作る方法もありますが、まずは手軽に作れる銀線を使って作ります。
銀線は彫金材料を扱っている店で調達することができます。
インターネットで購入すると手に入れやすいです。
槌目のシルバーリングの作り方
必要なものもそろったところで槌目のシルバーリングの作り方を説明していきます。
最初はなかなかうまくできないかもしれませんが慣れてくると簡単に作れるようになります。
槌目を入れるのも楽しくなってきます。同じものが作れないというのが楽しいところです。同じ槌目にはなりませんから。
ただ一つだけのオリジナル作品になります。
銀線を切る
まず最初にすることは銀線を切ることです。
寸法に切らなければなりませんが、サイズに切る必要があります。
各サイズの指輪の内径が分からなくてはなりません。
内径が分かれば、(内径+線形)×3.14で銀線をカットする長さを求めることができます。
槌目の場合には、作りたいサイズよりも2~3号小さめに作ります。
あとでハンマーで槌目を付けるときにサイズがのびてしまうからです。
各サイズの内径も書いておきます。
- 1号 13.0㎜
- 2号 13.4㎜
- 3号 13.7㎜
- 4号 14.0㎜
- 5号 14.4㎜
- 6号 14.7㎜
- 7号 15.0㎜
- 8号 15.4㎜
- 9号 15.7㎜
- 10号 16.0㎜
- 11号 16.4㎜
- 12号 16.7㎜
- 13号 17.0㎜
- 14号 17.4㎜
- 15号 17.7㎜
- 16号 18.0㎜
- 17号 18.4㎜
- 18号 18.7㎜
- 19号 19.0㎜
- 20号 19.4㎜
- 21号 19.7㎜
- 22号 20.0㎜
- 23号 20.4㎜
- 24号 20.7㎜
- 25号 21.0㎜
です。
1号の内径の差はわずかです。
1号違うと違和感があるって人間の感覚ってすごいですね。
焼きなましする
銀線はなますことで軟らかく加工しやすくなります。
なますのはどのような作業をするのかというと、ガスバーナーであたためます。
どれくらい温めるのかというと少し銀線がオレンジ色になるくらいです。
そのあと水につけて急冷させてもOKです。
焼いた後の銀は酸化していますので、ディクセルやクエン酸水に付けて表面の酸化物を取り除きます。
酸で洗います。
銀線を指輪の形に丸める

銀線を指輪の形に丸めます。
いろいろなやり方がありますが、心棒に銀線を巻き付けるように曲げて、プラスティックハンマーで形を整えます。
切り口が出来るだけ真っすぐになるように丸めます。
ほかの場所は少し歪んでいても大丈夫です。
あとで成形します。
ロウ付けする

丸めたシルバー線をロウづけすることでシルバー線が丸につながります。
ロウ付けするには、丸めたシルバー線の接続部分にフラックスを塗って銀ロウを接続部分い置いてバーナーで炙ってシルバー線を温めて銀ロウを溶かしてシルバー線をくっつけます。

ロウ付けした状態がこちらです。
これは酸洗いした後です。
私は、クエン酸を使って酸洗いしています。
クエン酸と水を鍋に入れてコンロで温めた中にロウ付けした指輪を入れて10~15分ほど放置します。
これで表面の酸化した部分が洗い流されます。
もっと強力な溶剤を使って酸洗いもすることはできますが、クエン酸が安全かなと思い、クエン酸を使用しています。
ロウ付けしたシルバーリングを整形する

心棒とプラスティックハンマーを使って指輪を丸に整えます。
一度に丸くしようと思わずに何回も叩いて丸くすると上手に丸めることができます。
ヤスリとルーターではみ出たロウを削る

ヤスリをルーターを使ってロウのはみ出た部分を削ります。
削り過ぎには注意が必要です。
精密ヤスリを使って丁寧に仕上げます。
ルーターを使って表面を輝きが出るまで磨きます。
ここで綺麗に磨いておかないと槌目を作った時に傷等があると表面い出てしまいます。
心棒を使って槌目を入れ、サイズを調整する

心棒に指輪を入れて良く磨いたハンマーで槌目を入れていきます。
叩く力加減によって槌目は変化します。
いろいろな槌目を打ってみると面白いと思います。
心棒に目標の指輪サイズを印を入れておくと目安になります。
槌目を入れながら叩いて良いサイズになったらあとはシルバー磨きクロスで磨いて完成です。
出来上がり

完成しました。
まとめ
槌目のシルバーリングを作ってみました。
槌目のシルバーリングを作ってみて面白いのは、ほとんどが手工具で作れるところです。ルーターだけは電動工具を使っていますが、これもペーパーなどを代用すればできないことはありません。
自分で作ると愛着もわきます。
ロウ付けをするのに少し感覚をつかむまで時間がかかるかもしれませんが、何個か作ってみると感覚は分かってくると思います。